劇場公演にかける想い

一昨年、『渋谷 駿 オフィシャルサポーターズ倶楽部』というものを立ち上げました。

第3期に入りましたが、たくさんの企業・団体様、個人様に応援していただき、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

まだまだ「知らなかった」とか「もっと宣伝した方が良いよ!」というお声をいただいたので、この会を立ち上げるに至った経緯を書いてみたいと思います。

 

この会を立ち上げた理由は、ただひとつ

“マジックの劇場公演を続けていくため”です。

 

最近、私のことを知ってくださった方も多いと思うので、まずはなぜ私が劇場公演にこだわるかということを。

 

一番最初に自主企画で劇場公演を行ったのは、16歳の時です。

大好きな薔薇のマジックを一本の物語に膨らませて、芝居仕立てのショーを創りました。

 

その頃、私は新潟を拠点にいろいろなイベントに出演させていただいておりました。

その都度ステージ環境が変わり、客層が変わり、少しずつ自分のやりたいことができていないことにもどかしさを感じるようになりました。

もちろん、今はお声がけいただいた先でのパフォーマンスも楽しいと感じていますし、毎回とても勉強になっています。

いろいろな環境で、自分のことを全く知らない方々にショーを見ていただくというのは、自分を大きく成長させてくれます。

 

でも、それとは別に“とことん自分がやりたいことに取り組める環境”というものもないと、なにか大切なものを見失ってしまうような気がしました。

 

ちょうどその頃、中島みゆきさんの「夜会」という舞台を知りました。簡単にいうと物語仕立てのコンサートなのですが、中島みゆきさんご本人から湧き出る創作のエネルギーがものすごく発せられている公演で、今までにない衝撃を受けました。

 

そして、コンサートとか演劇とかミュージカルという今あるジャンルにとらわれない自由な表現に強い憧れを抱きました。

 

マジックもいろいろな形があるけれど、舞台での表現方法にはまだまだ可能性があるはず!と、それを追求していきたいと思うようになりました。

それはある意味「実験」的なことでもあり、オファーをいただいたステージでやるわけにはいかないので、自分でその場を作るしかありませんでした。

 

でも、同時にマジックを主体とした公演や、ライブが現在の日本で本当に少ないということに気がつきました。

歌手の方は、自分の名前を冠したコンサートをしているし、演劇やミュージカルなどもチケットを買って劇場に観にいくというのが文化として根付いています。

 

正直、さまざまなイベントやテレビ等に出演している中で、マジックというジャンルが少し軽んじられていると感じることもありました。

 

マジックも他の芸能や芸術と比べて、決して負けない魅力のあるジャンルだと信じているので、それを主体とした公演がもっとあっても良いはずだと思い、自分で劇場を借りてやってみることにしました。

 

実際に10年続けてきて、やはり大きな壁がたくさん立ちはだかってきました。

まずは、当然ですが「集客」の面。

もちろん、自分自身の知名度や実力がまだまだ未熟なのが一番の要因なのですが、ステージでのマジックというものを口で説明してもなかなかイメージをしていただけませんでした。

確かに、言われてみれば、テレビなどで紹介されるのはタレントさんを交えてのテーブルマジックがほとんどだし、よほどマジックが好きな方じゃなければ、そもそも見られる機会が本当に限られています。

 

最初の公演はチケット1枚2,000円からスタートしました。正直かなりの赤字でしたが、まずは多くの方に見てもらうことが優先ということで、この金額にしました。

 

それでも、チラシをお渡した方に「マジックだけで2,000円ですか?」と、言われてしまったことがありました。

もちろん悔しかったですが、それは悪意からの発言ではなく、現時点でのマジックに対する純粋なイメージなのだと思いました。

 

少しずつ、実際に見てくださったお客さまからは「マジックって面白いですね」とか「マジックの概念が変わりました」とか、嬉しいお声をいただけることが増えました。

道のりは長いですが、できる限り劇場公演を続け、マジックを一つの舞台芸術として高めていきたいと決心しました。

 

当初は10年やればある程度形になって、何か実績を残せているんじゃないかと思っていましたが、そんなに甘いものではありませんでした。

 

ただ、ありがたいことに、こんなに失敗をしたり、周りに迷惑をかけてしまったりしている私の活動に、協力してくださる方や応援してくださる方が少しずつ増えてきました。

自分が現役のうちにどこまで築いていけるかはわかりませんが、できる限り突っ走っていくしかないなと思っています。

 

以前から「ファンクラブ」や「後援会」を作った方が良いというアドバイスをいただいていましたが、チケットを買っていただいた上で「ファンクラブにも入ってください」とお願いするのは、正直言いづらいことでした。

 

しかし、劇場公演を興行として成立させていくにはまだまだ高い壁があります。

将来的にはもっともっと動員を増やし、ロングラン公演、ツアー公演を目標にしておりますが、現段階ではお金も時間もかかる劇場公演で、黒字を出すことはとても難しい状況です。

 

途中コロナ禍もあり、このままでは現実的に公演活動を続けていくことが難しく、皆さまにご支援をお願いする形で「サポーターズ倶楽部」を立ち上げることにいたしました。

手作りの会ではありますが、各月発行の会報で自分の活動報告などを行っております。

その他、会員証の発行や限定動画配信、チケットの割引など、いろいろな特典もございます。

これからも皆さまからのご意見をいただきながら、充実した会にしていけたらと思っています。

 

今年も秋に新しい公演を行います。既に準備が始まっておりますが、内容も大きなことにチャレンジします。公演制作においても、いろいろなことを試行錯誤しながら進めていきたいと考えております。

 

長くなりましたが、もし、私の活動に興味を持ってくださり、少しでも応援したいと思っていただけましたら、ぜひご入会をご検討いただけたら嬉しいです。

どうぞ、よろしくお願いいたします!!

 

https://www.p-syun.com/supporters/